中国地方ツーリング
 2002年8月29日〜9月1日の4日間、中国地方(島根・鳥取・岡山・広島)のツーリングに出ることに決定した。四国一周の予定だったが台風によって天候が悪化しそうなことと、四国は殆ど回ったこともあり、今回は趣向を変えてみた。
 今回はしまなみ海道を利用する。従って一番近いもっさんの家に集合し、ここで1泊して29日の早朝に出発だ。
メンバー
いつものメンバーである「もっさん・こーげん君・私」の3人
今回のゲタ達

私用ゲタ DT125R(最終モデル)
 ↑今回はDT125Rで行くことにした。DT50は63000kmに到達し無理は禁物な上、旅先でのトラブルが不安だ。DT125は125ccにして余裕のパワーと積載能力を持ち合わせる。キャンプ用具の一部やゴムナガなどを担当。エンジンはかなりパンチがあるので、以前乗っていたバハと変わりなく扱えるが、若干ライトが暗いかな。

こーげん君用ゲタ DT125R(89年モデル)
 ↑元ホーネットオーナーのこーげん君のゲタである。6月頃からMjでオフ車を思案し、ようやく手に入れた。旧式のDT125Rでタコメータはおろか、荷台まで付いていなかったが、今回のようなツーリングに向けて荷台を取り付けた。生命線であるテントやキャンプ用具を担当。もちろん前回役立ったファーストエイドキットは忘れていない。

もっさん用ゲタ CBX125
 ↑もっさんのゲタであるCBX125である。バブル期のバイクであるためかなりの過剰性能である。このDOHC単気筒は12000回転まで廻り、15PSも出る。登り坂ではDT125よりもパワフル。今回もっさんは荷物を削減し必要最低限にした。積みたがるもっさんにしては異様とも思えるくらい軽装だ。
1日目 8月29日
 29日6時30分にもっさんの家を出発し、まずはしまなみの入り口である今治に向かう。今回は出雲大社が目標地である。距離にして約300kmである。

糸山公園にて 来島海峡一望
 しまなみ海道の入り口は125cc以上と125cc未満のバイクとでは異なり通行料金も大幅に異なる。125cc以上は車と同じで、今治北ICから乗る。尾道まで料金は4200円だ。125cc以下(自転車・原付1種・原付2種)なら510円(うまくやれば10円?殆どの橋がお賽銭箱の良心市方式)であり、いかにピンクナンバーが有利であるかが分かる。今回全員が125ccクラスであり格安で通行できた。

多々羅大橋にて

 
原付・自転車道路                   因島大橋
 ↑専用道が存在するためなかなか安心できる。しかし非常に狭いためコーナ付近で冷や汗をかくこともある。対面方向から来るバイクや自転車・歩行者もいるのでスピードの出しすぎは禁物だ。
 因島大橋は瀬戸大橋みたいな2階構造だ。2層は一般自動車用で1層は原付や歩行者用だ。
 尾道に入り184号線に入るため広島方面に向かう。ここで入り口を見失って通り越してしまった。気付いたのは竹原に入った辺り。急遽別のルートを検討し、184号に通じる432号を選択したのち、通常ルートに復帰した。

 三次市に入り、某アニメで頻繁に登場し、舞台となったと思われるサングリーンイズミで買い出しを行った。イズミで野営用の蚊取り線香や割り箸を買い込んだ。いずれもイズミ内の100円ショップで入手できたが、割り箸で少し揉めた。10膳のタケ製と100膳の白樺製の2種類があったが、私的に見て白樺の方がかなりお得であるとアドバイスを入れるが、こーげん君は100膳も使うはずないのでタケ製の10膳にしようとごねる。仕方なくタケ製を選んだが、実用性・経済性を選べば絶対白樺の方がいい。余れば薪として使えるではないか。
 時間がないので、三次市ではイズミくらいにしか立ち寄ることができなかった。我々は山や荒野のような所を追求しているので、ゴミゴミした街中を流すのはいただけないのだ。まあいずれは某アニメ聖地巡礼の旅も良いかもしれない。

 みうら折りにした100円地図を広げて、これからの行き先を駐車場で考案した。ここから出雲大社まで約100kmくらいであるが、昼飯もまだだったのでその道中で食べることにした。しかしやたら暑いぞ。台風が近いことは明らかであった。
 しかしイズミの駐車場で、やったら視線を感じると思えば、我々の中に葛飾区と書かれたナンバーを付けているのが居る。原付二種は、高速道路以外は自動二輪と同じ扱いであるとは言え、ナンバーは市区町村単位の表記である。つまり一歩県外に出れば、知らない市区町村表記のナンバーを見ても、何処の県なのか、さっぱり分からない。また、有名かつ遠くに位置する地名であれば、原付クラスであるだけに強烈なインパクトを与える。まして我々は重装備である。恐らく東京から自走してきたと思われたに違いない。しまなみ海道が開通したおかげで、今治や尾道に行くと、125ccのピンクナンバーをよく見かける。しかしナンバーを見ても何県から来たのか、分からないことが多い。

 125ccクラスはオンオフにかかわらず年々メーカーが、2000年頃から生産を打ち切始めている。排ガス規制の影響が大きいが、実際は日本の免許制度にあると思われる。中免を取って購入しようとするバイクは、やはり250ccや400ccクラスに目がいってしまう。またヨーロッパでは、自動車免許に付いてくる原付は125ccまでOKであるため、日本よりも需要が大きい。よって最近になってから、日本メーカーの125ccは輸出向けが殆どである。日本ではあまり人気が無い125ccクラスであるが、かつて大排気量を転がしていたパパライダーの殆どが、最終的に125ccクラスにたどり着くという。現在の不景気や経済性の良さを考えれば当然の結果だろう。今回の旅は原付二種125ccの素晴らしさを見つめ、広げるためでもあるのだ。

名物 高原のしずく 木苺味
 ↑国道54号沿いにある道の駅 赤来高原で一休みした。ここの名物である高原のしずくという飲み物を買った。350円であり非常に甘い。ジャムを少し薄めたような感じの飲み物で、そのままパンに付けて、食べられそうなくらい甘い。喉が渇いた時に飲むのは避けよう。他にブルーベリー味がある。
 
出雲大社にて
 ↑出雲大社に到着したときにはもう午後4時半だった。どうも出雲大社は5時で閉まるらしくぎりぎりだった。写真のしめ縄にお賽銭投げ入れ、落ちてこないとご利益があるらしいが、かなり詰まっているので前に投げ込まれたお賽銭が落ちてくることが多い。
 このお賽銭をしめ縄に投げ込むという行為は、地元ではタブーだったりするので、実は行うべき行為ではなかったりする。

 しかし出雲大社に滞在した時間は30分程だった。目的地よりも、道中過程そのものがツーリングの目的なのだ。
 
森林公園キャンプ場


簡易的なバーベキュー
 出雲大社を出発し、20kmくらいの所にある平田市でビバーグすることになった。近くのジャスコで食料の買出しを行い森林公園キャンプ場を探したが、なかなか見つからない。30分ぐらい探索しても発見できなかったため、いろいろ聞きまわってようやく、意外とも呼べるような入り口を見つけることができた。シーズンオフで全く人が来ていなかったが、それ以前にあまり利用されていない模様。水道や蛍光灯・コンセントもあり、かなりグレードの高いキャンプ場だったが、あまり手入れはされていなかった。
 テントを張り、近くの温泉に入りに行った。その後夕食を取った。アルファー米とカップ麺、そしてソーセージのバーベキュウだ。バーベキューはソーセージを箸に刺して灰の上に立てて、きりたんぽのように焼いていたが、あまりにも効率が悪いので近くに落ちていた網を利用した。犬の毛などが付いていたが少し洗って使用した。ビバーグは汚さの中に美学があるのだ。木炭も落ちていたものを集めて利用した。キャンパーは何でも利用しなくてはならない。
2日目 8月30日
 2日目は鳥取砂丘に行く。距離的には150kmくらいだから昼には着く予定だ。国道431号を進み、境港市に向かう。ここの境水道大橋を通らないと鳥取方面には行けない。ここで道を間違え、県道2号に入ってしまって美保神社に行ってしまった。ここで休憩をとることにした。

美保神社境内から 周りは港町
 砂丘に到着しその暑さには大変だった。前日の台風の影響で急激に気温が上がりさらに1日で一番暑い2時に到着した。ナント気温は38℃を超え、この夏最高を記録した。もっさんはガブ飲みで水分補給を行っていた。ペットボトルが何本も空き、まるで戦車並の飲みっぷりだ。

飲みまくるもっさん  さすがに今回は戦車並に燃費が悪い!

 
砂丘近くのパラダイス アラビアン           店内にある展示物に唖然!!

 
ちょっと怖い駱駝展示物                カキ氷を頬張るもっさん
 ↑鳥取砂丘に到着し近くの飲食店?のアラビアンに入った。店内の展示物はナイトスクープで言うパラダイスを感じさせるものがある。店内には写真のような駱駝が4体並んでいる。アラビアンのマスターは結構気さくな方で話も進む。
 
砂丘をバックに記念撮影             広大な砂丘が広がる
 ↑砂丘で記念撮影をしようとしたが、デジカメのセルフタイマーが異常に早いので、もっさんがシャッターを押して猛スピードで戻ろうとしたが間に合わない。もっさんはアドリブがうまい。ナイスタイミング!!。
 砂丘はかなり広大で砂漠と見間違える程である。天候も最高だった。

 今晩何処に泊まるかによってここから進む距離が決まる。これから進もうとする岡山は雨であり、これから鳥取も雨が降るという。今晩はテントによるビバーグは雨に降られる可能性が大きいため、ユースホステルかライダーズインのような屋根のある所で一泊を明かすことになった。しかし何処も予約がいっぱいで取れなかった。夏休み最後の週でしかも金曜だ。無理もない。これは計算外だった。そこであらゆる役場に電話をかけいろいろ調べた結果、菩提寺にキャンプ施設があることがわかり、もっさんが上手く交渉し泊まれることになった。菩提寺のキャンプ施設はいわゆる「自然の家」みたいな感覚で、本来は学校のような団体向けであり、少人数には開放されないが今回は誰もいないということで特別に開放していただいた。炊事場にテントを張ることも許可してくれたりかなり助かった。夜は予報どおり大雨だった。屋根がなかったら発狂していたかもしれないな(笑)。
 
菩提寺キャンプ施設              炊事場でビバーグ

 
飯の支度はお湯を沸かす所から          昨日好評だったバーベキューを拡張
 ↑菩提寺キャンプ施設であるが、雨が降る可能性がほぼ100%だったので炊事場にテントを張った。ぎりぎりの幅だった。バイクも炊事場に避難させた。夕食は昨日好評だったバーベキューをした。今度は品数を増やしてししゃも・ソーセージ・鶏肉である。他にもアルファー飯とスープなどが食卓に並んだ。
 2日目は一番疲れが大きくなる。夕食後9時頃にはみんな爆睡だった。ほんとは4日間のツーリングであったがもっさんが都合が悪くなったので明日3日目に帰宅することにした。夜中になると大雨になり屋根があって非常に助かった。夢うつつだったが、枕元で猫が喧嘩を始めて少々やかましくなることもあった。
3日目 8月31日
 三日目は菩提寺から53号を進み、486号に入り、御調まで向かう。御調から尾道までは20kmくらいであり、来たときと同じしまなみ海道を利用する。

 道の確認のため、広めの路肩に止まって地図を確認した。しかし右下の写真のもっさんからヘルメットを取ると、どう見ても地元民に道を尋ねているように見えてしまうのは私だけだろうか。

 今回もっさんがまたまた不調になった。どうも腹の調子が悪かったみたいであり、都合が悪くなった原因はこれだった。もっさんは429号の途中でトイレに行きたくなり、道の駅まで5kmの看板を見つけると嫌がるCBXをこき使って、猛スピードで滑り込んていった。我々も追いつくためスロットルを全開にした。DT125の方がハイスペックのはずだが全然追いつけない。もっさんのCBXは、4ST125ccとは思えない加速とスピードだった。まさに火事場の馬鹿力であった。
 
 昨日のししゃもが当たったらしいともっさんは言う。しかしガツガツ食した私やこーげん君は何のことなかった。多分砂丘で冷たい物をがぶ飲みしすぎたのが原因であろうと、化学屋のこーげん君は言う。

 こんな所で豆腐なんか買ってどうするんだ?もっさん。いかんいかん、もっさんが妙な行動を起こし始めたぞ。
 
やたら道に迷う我々 さすがに未知なる土地では地図確認なしでは無理だ


道の駅にて

 
大三島 道の駅 多々羅夢岬にて


多々羅大橋を一望できる


諸所の事情で立ち寄った休憩所 何らかのエラーで以後撮った写真はパァーに
 各道の駅で休憩しながら帰路をたどった。意外と486号は混雑する個所も見られたが2号線程ではない。途中でまたまたもっさんが、腹の調子が悪くなった。トイレもない山奥だったので、仕方なく通りかかった休憩所の叢できじうちすることにした。かなり調子が悪いと見た。
 やたら腹時計が鳴ると思えばもう昼だ。しまなみに入り道の駅 多々羅夢岬で昼食を取ることになった。ここのレストランに入り私はハンバーグカレーを注文し、こーげん君はカツカレーを注文した。それぞれボリューム満点で味もよかった。それぞれ800円だった。もっさんは意外にもわかめうどんを注文した。ボリューム度がいつもと完全に入れ替わっている。朝食にステーキやかつ丼を食すもっさんがこんなにあっさり系とは思えない。ここでもっさんが腹の調子が相当悪いことを知ることとなった。急いで帰路に付いたが最後の大島辺りで天候が急変し雨に遭った。

 ところであの時買った豆腐はどうしたんだ?もっさん。
走行データ
 今回総走行距離は900kmだった。必要燃料は31Lだった。急加速や急坂の高速アタックが多かったにもかかわらず燃費は約29km/Lで125ccの2サイクルとしてはかなりよい方だと思う。1日300kmくらいの走行だったが無理もなく少なすぎずの程よい距離である。

 もっさんのCBXはDOHCダブルキャブレタ方式で燃費もそこそこと思われたが、最高で38km/Lとかなりよい数値だった。さすが4サイクルだ。燃料補給も14Lタンクのおかげで400kmは大丈夫だ。

 こーげん君のDT125Rはマフラーがトルク寄りになっているため、高速走行がちょっと苦手だった。またタコメータが付いていないので、エンジンの回転を見計らうことが困難であり、燃費が一番悪かった。170kmくらいで6.5L消費していたので26km/Lといったところだ。

 尾道から184号に入ったが、場所によっては工事などで混雑もあったがかなり快速に流すことが可能だ。80km/h以上で走行しないと交通の流れに乗れない個所もあり、やはり125ccクラスは欲しいところだ。もし自分のDT50で来ていれば三次市〜出雲大社までの超高速アタックで無理が祟り、確実にゲリラ整備するハメになったことだろう。22psのDT125ですらフルスロットルの区間が多く続いた。アンダーパワーの場合は、道路を選ぶ必要があるだろう。

 台風が過ぎた直後だったので横風がひどかった。特に薄っ平で車体が大きいオフ車では、橋の上や渓谷での突風により、冷や汗をかくことになる。読みが浅いと転倒する。
必要な品など
 今回は未知な場所であり、オイルなどのケミカル品を購入できる所の把握は難しいこともあるので、2STの場合予備の2サイクルオイルを携行していた方がよいだろう。2STはオイルが重要で、切れる前に補給しないと即刻焼き付いて、走行不能になるだけでなく、駆動系がロックして転倒の原因にもなりかねない。DT125くらいの2STならば、燃料の予備缶までは必要ないかな。

 キャンプしながらのツーリングの場合、最悪のことも考え、お湯を注ぐだけでできるアルファー米やインスタント食品・カロリーメイトなどを1日分くらいはストックしておきたい。(バーナ・コフェッル・カトラリィといった道具類は前提のこと)

 今回夏用の格安シュラーフを持ってきたが、菩提寺で朝方寒さにやられた。夏でも高度差で気温がかなり変わるので、どんなに暑くても山に行くなら冬用を持参した方がよいだろう。
 ツーリング初心者なら、防寒対策を一度は必ず失敗するものである。夏であれども、風を通さないウインドブレーカは用意しておきたいところだ。カッパを流用するのも良いだろう。また夏は素手で運転することが多いが、安全を考えて軍手くらいは装備しよう。

 長期間・長距離ツーリングの場合は、雨が降ることが十分考えられるので、荷造りは防水を考慮する必要がある。オフ車のように荷台があるならRVボックス400型(28L)が良いだろう。サイドバックでも良いが、耐熱・防水性に優れた物を選ぼう。

 その他キャンプ場のような施設を利用するなら、事前に施設がある市町村の役場に問い合わせておくとよいだろう。シーズン中だと予約が一杯だったりする。今回はキャンプ場なら空いていたがユースホステルやコテージといった素泊まり施設が一杯だった。高知県ならライダーズインが手ごろだろう。

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