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ぼくたちの卒業ツーリング

学生最後のツーリング 2004年3月16日〜20日


第四日目 3月19日金曜日

ツーリング4日目
 寒い。寒すぎる。体感温度は0度近くはあったのではなかろうか。寝返りを打ちつつ何度も目がさめたのを夢うつつに覚えているが、何とか寝れたんだと思う。気がつく度2時間・3時間・・・と時計も進んでいた。起床は予定刻の6時よりも30分前になった。丁度夜明けだった。今回ばかりは冬用のシュラーフに助けられた。景品の2000円シュラーフを持ってきていたら、かなりヤバかったと思う。今回の温度が我々にとってキャンプできるギリギリの最低温度だということも、認知できたと思う。まあ装備自体が真夏用装備だけに当然だと言われても仕方がないだろう。
 ぼくたちのツーリングはかなり成り行きな所があるが、大概はコレで上手くいっている。波乱も楽しみに変えてしまう我々なんだ(爆)。


朝は質素にカップヌゥドルで済ます
↑こんなシチュエーションにおいて、カップメンは朝の低体温や周りの寒さに対し、体の中から暖める重要な熱源である。ただお湯を沸かすのに苦労した。もっさんのガステーブルに使用するボンベが冷え切り、ガスが気化してくれない。それに増して使っていると気化熱で缶が冷えて余計に火の出力が悪くなる。幸い二本あったので、火が弱くなったらもう一方のガスに交換するようにして、何とかのりきった。他にもカンパンやパンがあったが、今日は美富士食堂に行くので、朝昼の食事は軽く済ませる。何も食べないと逆に気分が悪くなって、余計に食が進まなくなる。人の体はそう上手くはいかない。
 テントをさッとしまい、7時には出発した。美富士食堂のある大津までは、県道を走り国道23号や1号線を極力避けることにした。とりあえず国道165号を見つけて、県道2号に入る。大山田村に入ると国道163号を少し走るとまた2号線に復帰する。この2号を突き進むと国道25号線に突き当たる。後は県道4号に入り、最終的に国道1号線に出る・・・といった具合になった。県道2号は意外と快速だ。国道1号は相変わらず渋滞が多い。

とある丘で休憩
↑休憩ついでにカンパンを3個ほど摘む。


ファミリーマートでちっと小腹をはさむ
↑やっぱ腹は減るもんである。4号線沿いにあるファミリーマートに寄り、トイレのついでにから揚げとコーヒーを摘む。

 この先のスタンドで給油を行った。9811kmで、3.77L入った。燃費は誤差換算して、約38km/Lと少々悪い。昨日今日はかなり寒かったので、やっぱり燃費に影響が出た。

 甲賀流忍術屋敷というカンバンを発見した我々は、迷わず立ち寄った。メーター誤差換算するとキャンプ場から約96kmだ。着いた時オドメータは9817kmを示していた。 MAP
 
甲賀流忍術屋敷
↑雰囲気的に気になって仕方がないので、寄るしかあるまい。駐車場には何台か車も停まっており、朝なのに結構混んでるなあと思ったら、ご主人の車とからしい。ひょとしてサクラかい?(爆)
 入館料は小人300円、大人500円だ。
 
順路には当時の隠し通路や隠し部屋などがある

 
第三層(屋根裏)に通じる秘密の扉

 
忍者といえば手裏剣と伝説の巻モン
↑忍者屋敷自体は元禄に建てられたというから、約300年程前になる。見た目は一般的な屋敷であるが、これも敵を欺くためだという。屋敷内には、当時そのままの作りの間があったり、仕掛けが施されている。秘密の屋根裏や二階に通じる階段を探すことから、屋敷見学は始まる。
 展示物は忍者の道具の代表格である手裏剣や忍び刀など色々と展示されている。

←まきびし
↑忍者が追っ手から逃げる際に、よく「まきびし」を投げるシーンがあるが、元々は木の実らしい。勿論金属で作成した人工的なモノもある。

 
その他気になったモンの数々
↑左写真 「赤影とゆけ。」昔なんかのTV番組でやっていたような気がする。古いことは間違いない。
 右写真 現代の子供たちの間で忍者と言えばコレが定番か?

 見学の後はご主人の有難ーい御話を2時間ほど拝聴した。議題:忍者はこの辺に点在していた・君たちの未来・整体師はもうからん・物価の変動・昔はチャリもナンバーが必要だった・・・と会話は弾む。
 草津温泉という有名な温泉があるんだ!と、しきりにもっさんは訴えている。滋賀県に草津という地名は確かにあるが本当に此処なのか?群馬県の草津と勘違いと気づくのは、この報告を見てからだったりして・・・(爆)で、近くに適当な風呂もあることが分かり、次に我々はそこに向かった。

 
十二坊温泉ゆらら
↑忍者屋敷を出て1号線に合流。近くと聞いていたが、かなり走った。1号線は聞いていたとおりに混んでいる。ゆららは大人600円で入浴できる。14時くらいまで粘った。 MAP


エイプのチェーン張り
↑風呂から出た後にエイプのチェーン張りを行った。ノンシールチェーンは長期のツーリングにはキツイ。伸び伸びのヤバイ状態だった。ドリブンスプロケにも偏磨耗が見られた。
 工具はもっさんの車載工具を借りた。シートを外さないと取り出せないので、せっかくきれいに荷造りした後だったから、もっさんにはかなり気まずいが、仕方ないと言えば仕方がない(爆)

 はよー美富士食堂に向かう。16時過ぎに滋賀の大津に入った。近くには琵琶湖があり、毎年鳥人間コンテストが行われているので有名と言えば有名。今日は琵琶湖周辺でキャンプの予定だ。
 さすがは1号線。混む混む。京阪線の膳所駅を目指せばおのずと到着することができる。食堂は膳所駅のまん前だ。色々と尋ねてようやく到着だ。着いたのが丁度17時だ。丁度夕食時である。閉店は20時だ。MAP
 
美富士食堂前にて
↑美富士食堂前は旧道の1車線道路が走っている。かなり交通量があるので写真もなかなか撮りにくい。食堂入り口にはチェリオの自販機がある。これも特徴の一つだ。見た感じ駐車場はないようなので、四輪では来ないのが正解。二輪なら写真に写っている所に、エイプくらいの大きさのバイクなら5台くらいは駐輪することができるだろう。着いた時はご主人のカブとCBX・エイプ合わせて3台だったが、他のお客も何組か既に入っていた。
 雰囲気は昭和30年代そのままの食堂。何かと波乱万丈の現在だが、時の止まったような店の感じが、我々に癒しを与えてくれる。

さあ!入るぞ!

色々な有名人やテレビ局が取材にやってくるようだ
↑自分たちもナイトスクープの放送を見て来た口ではあるが、ナイトスクープ以外にも色々な番組や局から取材に来ているようである。この食堂を知らない人から見れば、なぜ四国からわざわざ食堂なんかに足を運ぶのか?と疑問を持たれる方もいることだろう。実はこの食堂はあることが凄いことで大変有名である。それは下の写真を見て欲しい。

 
豪快なやきそば!これで一人前や!
↑何が凄いって、一品一品の量が半端ではないと言うことだ。我々は代表格の焼きそばとカツ丼を注文した。ちなみに焼きそばは800円、カツ丼は700円だ。
 写真を見ても分かるように、この量で一人前である。普通に3人前か4人前はある。今回ばっかしは、さすがにもっさんも目が点になった。どないしよう・・・。地元の高校生たちも注文していたが、やっぱり4人で一つを頼んでいた。
 
自分はカツ丼を注文 想像以上のボリュウム
↑カツ丼はもっさんが焼きそばを半分食べ終わったかなという頃にきた。どうよこのボリューム!ウドンの丼に山並みにある。まさにてんこもり。味は食堂らしい味で、普通よりも美味しいという具合かな。食堂でレストランとか専門店のような奥行きのある味を求めてはいけない。もっさんは焼きそばを3/4を食べた辺りでギブアップ。どないしたん?いつものもっさんは何処へ?いっ、いや、今回のこの量だと無理もないだろう。
 もっさんは残り1/4をお持ち帰り。トレイは10円でもらえる。

自分も3/4食べ終えた辺りからカツ丼との死闘が繰り広げられる
↑カツ丼は表面化しているカツの下は直ぐにご飯になっている。肉自体も多いのだが、圧倒的にご飯の量が多い。表面のカツを先に食べきってしまうと、ご飯のみと格闘しなくてはならない。言うならおかずなしで白ご飯を3合食べるような感じかな。
 大体普通の人は半分を食べきったあたりから、急に満腹感が襲う。それに増して今食べた量をこれから食べなければならないという恐怖感が、より満腹感を与える。自分も半分を食べた辺りから満腹感が襲い、箸が止まりそうになる。

何とか気合で完食
↑この値段でコレだけの量を出して、商売が成り立つとは思えない。この値段に合わないような量を出してくれるのは、この食堂の老夫婦ご主人の誠意でもある。お残しするのは非常に申し訳ない。残すのは絶対避けなければ・・・と気合で丼と格闘した結果、何とか完食した。この量は自分が食べられるギリギリの量だということも分かった。明日の晩までは何も食べなくても大丈夫だな(--;
 食べ終えた頃続々と他のお客が入りだした。近くに座ったお客と会話をしつつ、名残惜しくも我々はそろそろ出発しなくては。その前にご主人と記念撮影することができた。

ご主人と記念撮影
↑照れ屋のご主人と記念撮影することができた。なかなかできない記念撮影だ。他のお客も羨ましがる(爆)。残念ながらおばちゃんは他のお客の注文の段取りで忙しかった。
 お礼と御代を払って出発する。これから琵琶湖周辺でキャンプの予定だったのだが、短期間であまりに濃厚な旅ができたことで満足し過ぎた我々は、徳島に向けて岐路に着くことになった。今回のように濃厚なツーリングは始まって以来初めてである。
 帰りは途中まで1号線で何とか渋滞に耐えながら突き進んだ。途中から国道24号線に乗り換える。大阪は確実に混雑するので、奈良寄りで岐路に着く。高野山は今回は見送ることにした。将来四国88箇所を回った後でも遅くはないはずだ。

 和歌山に向かう途中色々なコンビニで休憩を入れた。結局1号線は混んでいたが夕方であったことも大きな要因だと思う。奈良の高田今里のローソンでエイプのメーターは9930kmだった。ここで予備缶0.5Lを補給した。風呂から92kmになるが実際は102kmくらい走った。今の時点で22時過ぎである。道路も空いているので飛ばせるが、見知らぬ土地なので無理はしない。60〜70km/hで進む。やたら寒い。

 和歌山港に着いたのは午前0時過ぎでメーターは10000kmジャストであるが、メーターが調子が悪いので実際はもっと距離がある。補正距離で前のローソンから78kmあった。この時間だと南海フェリーは午前1時過ぎの便に乗れる。今度は他のライダーも大勢した。

 徳島の下宿に戻り、今夜はここで明かす。翌日燃料を入れると10010kmで3.8L入った。途中で予備缶を使ったので実際は4.3Lとなる。忍者屋敷の前に給油してから予備缶のみの給油だけだった。補正燃費は50km/Lとなるが、どうも怪しい。
 次の日、もっさんは先に愛媛に発った。自分は一日いることにした。

走行データ
近畿の走行距離約845km
総走行距離1165km(CBX125F)
消費燃料30.92L(CBX125F)
平均燃費37.7km/L(CBX125F)

主な費用
●南海フェリー 2320円×2(往復学割)
●フルーツ楽園宿泊費 8000円(2食付)
●ペンション暖炉宿泊費 4500円(2食付)
●ゆらら入浴料 600円
●忍術屋敷入館料 500円
●食事費 約4500円
●燃料費 約3200円(もっさんの場合)
●その他 雑物 約1000円
合計 26940円

まとめ
 ぼくたちの学生最後のツーリングは、4日間という期間をもって終了した。今までにない最高のツーリングだったと思う。ここまで濃厚なツーリングは未だかつてなかった。濃厚さの中にはある程度お金を出さなくては味わえない部分もあるが、4日でこのくらいの費用がかかるのは仕方がないことである。一日一日の濃厚さが今までと比べ物にならない。まるで原付免許の取り立ての頃、DT50とリトルカブで四国を半周した時のような新鮮さと楽しさがあった。今回紹介したフルーツ楽園や食堂などは、ご主人方が結構な御高齢である。この報告を見て行ってみようかなと思われた方は、なるべく早めに行かれることをおすすめしたい。あまり無理を言わないこともエチケットだろう。

 「旅に出ると必ず新たな発見がある」これは自転車で遠出するようになった頃に気付いた、自分が見出した旅の面白さである。それから何時の間にか原付・自動二輪と原動機が自分の足となり、行動範囲は格段に広がった。今回のような濃厚な旅であっても、必ず見落としている部分がある。たとえ次回今回と同じ計画を立てたとしても、今回と全く同じ旅を再現することはまず不可能であろう。次に出る旅は、見落とした部分を含めて、新たな旅となる・・・ なんてな(爆)

 今回の旅は大成功と言ってもいい。学生最後に究極の思い出作りができたと思う。


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