XR100モタード ヘッドバルブOH

ついでにポート研磨と小加工2007年6月30日 20480km
 この前20000kmを超えたXR100モタード。買ったのが2005年2月で早2年半。通勤にも使っているので、距離はそれなり。ポアアップで低回転で引っ張れるとはいえ、やっぱり小排気量ならではの高回転維持が多くなる。まあそんなわけで250ccとか大型バイクと並んで走れば、やっぱエンジン的には相当なストレスがかかるのも事実。


 前から気になっていたヘッドのポート研磨もやってみたいと思っていた。走行距離的にもエンジンのコンディションを保ちたいならそろそろヘッドバルブのOHをした方がよいとのショップのマスターのお言葉もあり、今回OHを兼ねてやってみた。


もう幾度となくこのエンジンを降ろしているので手馴れたモンである。

とりあえず分解 シリンダ



約7000km走ってのコンディション。進行方向とその逆方向面に縦筋が見られました。空冷のエンジンだとノーマル・チューンにかかわらず普通に起こるらしいです。
 細目のペーパーで軽くなでると消えるくらいの擦り傷なので問題ないです。

ヘッド

カーボンが溜まってます。少し濃い目です。


ヘッドとシリンダーとの間にあるノックピンが焼きついて取り出すのが困難でした。バイスプライヤーで何とか取り出せましたが、ノックピン
も今回要交換です。

ヘッドからバルブを分解します。

 必要なバルブコンプレッサーは持っていないので、ショップで分解と組み立てをやってもらいました。


バルブコッタピンがポロっと外れます。インテーク・エキゾーストそれぞれに2個づつ入ってます。


緑色のはバルブステムのシールでこれは新品に交換します。IN・EXで2個必要です。それとマフラーからやたら白煙が出る・・・とか2STでもないのにマフラーのエンドが粘りのあるカーボンで汚れる・・・とかいう場合はコレの劣化でオイル上がりしてることが考えられるでしょう。小さいパーツですが極めて重要な部品であります。




バルブが抜けました。 今回新品に交換です。

14721-176-000 バルブエキゾースト 2310円
14711-152-000 バルブインレット 1320円
12208-413-003 シールバルブステム(アライ) 350円 2個

あと自分のはボアアップ用のシリンダーガスケットセット1890円が必要



重要なのがバルブのシート面。状態は良好らしいです。バルブ新品交換時は擦り合せして面を出します。



燃焼室面研とIN・EXのポート研磨をやってみる


リューターはドレメル製 会社の先輩に借りました。

まずは燃焼室面

写真は作業終盤ですが、堆積したカーボンを掃除した後、古いガスケットをのせて加工面以外の面を保護します。またバルブシート面を誤って削らないようにしなければなりません
(ここを傷めるとヘッドまるまる要交換になりますので要注意)自分は古いバルブを入れて栓をしておきました。

 荒目のビットで形状を整えます。自分のはボアアップシリンダーを使っているので、そのガスケットの径に合わせて整えました。本当は圧縮が下がるのでオススメしませんが、自分の場合125ccのロングストロークでさらに圧縮が上がっているので、少し下げた方が良いかなと思ったから。実際は鋳物の粗目を落とすだけで十分だと思います。

 曲面部はペーパーも併用します。

 仕上げはバフがけで仕上げます。コンパウンドはなかったので、ピカールを使用しました。

IN・EXのポート研磨
今回は形状を変更しません(かなりのノウハウが要るみたいなので)。あくまで
鋳物の粗目を落とすだけです。

インテーク側


エキゾースト側 ちと取りきれませんでした^^

狭い所は取りきれず残っています^^; また鏡面にするにはかなり大変。大部分は鋳物の粗目を取りきれました。

◎EX側よりも
IN側の方が重要とのこと。自分の場合PD22キャブ〜インマニの内径がインテークポートの入り口まで段差もなく一直線です(もともとから)。もし段差ができるようでしたら、その部分は削り取ることをオススメします。ポート研磨の基本はまずキャブからの段差をないようにすることです。



バルブシート面を傷めないようにしなければならないので、こちら側からの研磨は慎重さを必要とします。自分はリクスマネージメントが働き(爆)軽く落とすだけにしました。EXなんかはカーボンがそのまま残ってます(笑)。いいんです重要なのはインテーク側ですから。



1週間後ショップにヘッドを持っていき、新品のバルブを組んでもらいました。擦り合せもしてもらいました。サービスマニュアルに載っているようなバルブシートカッターでシートを整えるようなことまではする必要はないようです(他の単車は知りませんが)。

新品のバルブはピストンリングを換えた時のようなフィーリングになるとか。



振り出しに戻り、シリンダーの縦筋は何とかならないものか考えていました。
Vital SpiritはXR専門のチューンメーカーで有名ですが、その中でピストンに小加工することで耐久性を上げることができることを教えています。

それがスリット加工であります。

オイル溝をピストンのスカート部に彫ることで、フローティング効果も同時に得られるそうです。

溝の深さや数などノウハウがありそうですが、とりあえず自分もやってみました。60度のネジ切バイトで0.25mm深さのV溝を入れています。加工には旋盤が必要です。ない人はVital Spiritでやってもらえますよ。

効果は次回のOH時くらいにでも。



久々の組み上げなのでちとドジをしてしまいました。エンジンを車体にのっけて、さあ試運転だ!という所で、
なななんと!カムテンショナーの片側を組み忘れてました--; また最初からやり直しであります。そんなわけで2回降ろすことになりました。


今回のヘッドバルブのOHで、事実上このエンジンは一通りいじったかな。



セッティングの変更2007-7-11

ポート研磨と燃焼室の研磨によって、以前のセッティングが適合しなくなった。

大まかな条件 気温25℃くらい 梅雨時期なので湿度高め 海抜は2Mくらいかな

イクイップメンツ
キャブ PD22(タケガワビックキャブキット)+ケンソーのバクダンキット(特注)
手製吸気拡大エアクリボックスのフタ
プラグ NGK CR8HIX

セッティング
MJ:♯102(kit) ・ JN:7/2(kit)+0.45mm厚シム ・ PJ:♯35 ・ AS 2回戻し


時期のせいもあるのか、以前の設定では燃調が濃いようなので、全域的に薄くしました。バクダンキットのJNは7段階調整できますが、上から2段と3段の間くらいがベストそうなのでシムをかましています。シムはM3用のワッシャーを加工してます。
 ポート研磨の仕方などで変わそうなのであまり上記のセッティングは参考にはならないと思います。


2008年2月追加
 ポート研磨によって確かによく回るようになりましたが、セッティングがシビアになりました。特にちょっとの気温変動でセッティングが変わってしまいます。フルシーズン・ワンセッティングのままでいきたいのであれば、鋳物の粗目はある方がよいと思われます。

 また、よく回る分下の方が若干扱いにくくなり、トコトコとまったり走るのが苦手になりました。事実上薄くセッティングすることになったにもかかわらず、燃料消費は以前よりも若干多くなりました。


 よって頻繁にセッティング調整できる人やとにかく回したい人にはオススメしますが、一定セッティングで行きたい人や低回転重視の人にはオススメしません。


 一応一通りのことをやったということで、3月でXR100モタードは手放しました。