DT125R HID搭載

XLR250BAJAのヘッドライトユニットに収める
2003年11月 DT125Rも28500kmに到達した。まあ1回のツーリングに500kmとか800kmを走っていれば、当然と言えば当然なのだが。前置きはそのへんにして、以前搭載したXLRバハの2眼ライトの片側が未だ手付かずの状態だった。とり合えず55/60WのH4バルブを片側に入れているのだが、何時かは2発といきたかった。と言うのはノーマルのジェネレーターでは55/60Wを二発搭載するのは少々無理があるからである。ただH4バルブのバイク用は35Wも存在するので、35W2発なら可能だと思われる。でもどうせなら最近はやりのHIDシステムを導入したかったので、今回は思い切って片側にHIDを導入することにしてみた。よって片側は50/60WのH4バルブ(フェラメント)・もう片方にはHID(H4互換型21W)にすることに決定。

HID
High Intensity Discharge lighting systemの略で、簡単に言えば放電ランプのことだ。HIDバルブ(放電ランプ)の他に、高電圧に変換する専用の装置(インバーター)が必要になる。HIDバルブをバッテリーに直接繋げば、今までのようなバルブのように動作するというものではない。簡単に言えばカメラのフラッシュ(クセノン)を一瞬ではなく、常時点灯させるような感じかな。
 HIDも発色がいろいろ有り、色温度が4200K〜9000k(ケルビン)くらいの範囲がある。純白は大体6000kくらい。〜9000kにもなれば青っぽい光になる。逆に色温度が低くなると今までのフェラメントの電球のような、ちょっと赤・黄色味がかかったような色になってくる。

 HIDと言えば数年前(2000年頃)までは10〜20万円と非常に高価だったし、クルマ用が殆どだったが、最近は二輪用もラインナップされるようになった。価格も安いモンで2〜3万円くらいに落ち着いてきた。

これに決定
今回は低価格で有名なサンヨーテクニカのモノを使用してみた。W数は21Wにした。35Wでもよかったのだが、DTの発電が追いつかない可能性が高かったので却下した。




MTD-2100 21W用HIDドライバーユニット 7770円(定価税込み)


H4用21W ピュアホワイト(6000K)(HI・Lo切替)HIDバルブSET 9870円(定価税込み)

 正直な話、ハイ・ロー切り替え型は故障することが多いらしい。ランプが点かなくなるのではなく、ハイ・ローの駆動ユニットが故障することがあるらしい。またXLRバハのバハライトに取り付ける場合、加工が必要。今回はそれを知らずに買ってしまった。バハライトを加工するのは抵抗があったので、ハイ・ロー切り替えを殺し、ロー専用で使用することにした。だからロー専用のバルブセットにしておけばよかった。価格も安いしね。


※DT125Rに取り付けるとは言え、XLRバハライトが付いていることを前提に説明しています。
 DT125R後期型の角型ライトのバルブPH-6E型に取り付けられるHIDバルブは当時見つかりませんでした。PH-6E型のハロゲンですらなかなか売ってないもんで・・・。

 ※セルが付いていない初期のDT125Rの場合は、バッテリー容量が少ないので安定動作は難しいかもしれません。また形状もPH-6E型とは異なります。



H4ハロゲンと比較
 ↑バーナーは非常に小さいが、間違いなく今使っているH4ハロゲンよりも明るかった。一般的なHIDバルブとは少し形状が異なるようである。(バーナーが縦長でない)


最低限これだけあれば発光する
 ↑いろんなアタッチメントや接続コードが付属してあるが、写真のパーツだけでとりあえず光らせることができる。インバーター・イグナイター・HIDバルブの3点。イグナイターは点火プラグのイグニッションコイルのような物。インバーターで交流化された電気をコイルで高電圧に変換するトランスのようなモンだ。

 
とりあえず正常に光るか実験
↑苦労して取り付けた後、実は初期不良だった・・・なんてことになるとも限らない。とりあえず光るか実験してみた。ついでに実際どのくらいの電流が必要か測定も兼ねて行った。
 自分は毎度同じ電圧可変式の電源装置につないで実験した。なければ12Vのバッテリーを使う。バッチリ光った。点火時は薄暗く光り出し、赤色→30秒くらいで純白よりも少し青色気味→1分後には白よりも少しピンクがかりの白で安定した。まるで水銀灯のような感じである。説明書によれば初期は24時間くらいのならし(エージング)が必要らしい。ここん所は真空管みたい。

 とにかく明るい。閃光そのものだ。カメラで撮影すると露出オーバーになる。実際の光の色は写真とは大幅に異なるので、上の写真はあまりあてにはならない。電気特性は12V時に2.3A程流れることが分かった。バルブは21Wだが、実際の電力は28Wくらいだ。インバーターの変換ロスの問題だろう。


ライトユニットに取り付けようとするが・・・
 XLRバハのライトのケーシングに入らない。ハイ・ローのユニットが大き過ぎるのだ。バハライトはこのHIDシステムが3台買えるくらいするので、加工するのはやめておいた。そこで、下のように改造。


ロー専用に機能をスポイル
 ハイ・ロー切り替えユニットを取り外した上で、ランプがローになる位置に固定。固定にはシリコンシーラントを使用。また水が浸入し漏電する恐れもあるので、配線根元までシーラントを流し込んでおいた。

 バハライトは2眼であるので、一方のみをロー専用にしても全く問題ない。もう一方はハロゲンにして、ハイ・ローの点灯がこれまで通り行える。

←ハイ・ロー切り替えはこのような構造
 反対側にモーターが付いている。自分はてっきりソレノイドで動作させているのかと思っていたのだが・・・。これは故障も多いはず。プラスチッキーなギヤが入っている。



ブーツを取り付け、難なくケーシングに収まった。
一応防水にはなっているようだが、できるだけ水が入らないようにしたい。高圧なので走行中に感電でもしたら・・・と思うと少々怖い。

 
インバーターの取り付け例                     イグナイターの取り付け例
 DT125Rの何処にインバーターとイグナイターを収めるかが問題。色々悩んだ結果、上の場所に決定。インバーターはタンク下のエンジンハンガーに貼り付けた。またイグナイターはハンドルステムの下側(首元)に貼り付け、タイラップで念のため固定してある。イグナイターがハンドル操作に干渉するのでは?と思われるが大丈夫だった。


付属のリレーを通じて直接バッテリーへ繋ぐ
 詳しい配線は説明書にも書かれているので、詳しくは書かないが、バッテリーに繋ぐ必要がある。よってバッテリーレス車には取り付けできない。DT125Rの場合、ヘッドライトの供給電気は交流なので、そこに直接接続することはできない。ハイ・ローの切り替えのためには、元々ヘッドランプの付いていたコネクターに接続コードを繋ぐ。ハイ・ロー切り替えユニットは整流回路が入っているので問題ない。

 バッテリーに直接繋ぐと、常に点きっ放しになるのでは?という質問されそうであるが、リレーを動作させる回路(配線)はハイ・ロー切り替えユニットに付いている。つまりメインキーをオンにするか、車種によってはエンジンを始動させるといった、前に付いていたヘッドランプと同じアクションで点灯させることができる。


 自分の場合は切り替えユニットを取り付けていないので、専用にコントローラーパネルを作成し、独自の配線で接続している。点灯リレーの電源供給は、一例としてウインカーリレーの入力側から取ることができる。


自作 コントローラー
 前に作成したハザード用のスイッチも内蔵してみた。HID搭載によってバッテリーにかかる負担は当然大きくなる。バッテリーの電圧監視が必要だと思い、バッテリー電圧降下(10V以下で点灯するよう設定)を知らせるパイロット、ヒューズ溶断を知らせるパイロットも組み込んだ。

 HID点灯時にウインカー点灯+ブレーキランプ点灯になると、エンジンをかけていなければ電圧降下ランプが点灯した。バッテリーに相当負担がかかるようである。今後テイルランプやウインカーのLED化も考えているので、それで解決できるだろう。


二眼点灯が実現
 ↑これよ。やっと二眼点灯が実現した。実際のところHIDはバッテリー駆動、H4のハロゲンランプは元々の配線(交流のまま)で使用している。バッテリーと元々の交流側とを併用して二眼点灯(合計約90W)が可能になった。自分の場合、HIDは常時点けるわけではないので、バッテリーの負荷もそれほど気にはならない。

 フェンダーに反射しているのを見れば、明るさが良く分かると思う。左側がHIDである。21Wであるが、右側に入れている正味60Wのハロゲンより明るかった。



 これでDT125Rのアドベンチャー仕様はとりあえず完成かな。明るいライト・ハザード機能・パワーがアップし逆に燃費が上がるという究極の吸気系・・・と旅に出る準備は万全かな。記事を書いている現在は走行距離が30000kmに達した。ようやく慣らしが終わったかな(爆)。後は万全のメンテで10万kmいやいや20万km・・・と乗りたいな。まあDTは永久に手放す気はないけどね。
 さあ!はよ旅に出たいもんだ。



2005年08月07日 イグナイター破損
 数日前から妙にランプが点滅すると思えば、終には点かなくなった。たまにパチパチと音も出ることもあった。調べてみると、イグナイターの配線がリークして断線していた。

黒い線が解けて無くなっている・・・

 破損の原因は分からん。しかしフレームのボディーアースと接触してパチパチとショートしていた(^^;ちょっと怖いですわ。保証期間内なので修理は可能だろう?が、通販で買っているのでクレームを出すのもモノ送るのも面倒くさい。ひょっとしたらハンドル操作で線が擦れて破損した過失もあるような気もする(--;
 無償修理の権利を捨てて自分で修理したいところであるが、内部は樹脂で封入されているのでどう手をつければよいか考え中。そして2005年11月の暮れ実行してみた。

記載内容 2005年2月現時
11月追加


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